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三途の川

►2012/06/09 14:52 

10年前に妻を亡くし、それ以来ずっと愛犬と妻が可愛がっていた猫と暮らしていた。
一人では散歩にも行かないが、ムサシのおかげで毎日散歩に出かけることも苦にならず公園のベンチに座り大好きなおやつを嬉しそうに食べる姿が懐かしい。
そのムサシも3年前にこの世を去り、その寂しさを補ってくれたタマリも去年私に寄り添うように静かに旅立ってしまった。
妻が亡くなるときは覚悟も出来ていたし別れも言えた反面、先に行ってしまう妻を恨むとは言えないが残される自分に怒りのような不安があった。
しかし、ムサシとタマリの時は内臓が抉られるという感覚はまるで自分の命が削られるようだった。
妻がこの世を去る時にタマリをお願いねと言い残したおかげでタマリを送り出すまで死ねないとう約束も守ったせいか自分の番になった時は不思議だが恐怖はなかった。
いや、むしろ心躍るような感覚、体は勝手に苦しみもがいているが魂は穏やかだ・・・ムサシとタマリに会えると確信していたからなんだろう。
ムサシ!散歩に行くぞ~ タマリは留守番!ムサシは喜び、タマリは玄関で送り出してくれていた光景が広がってくる瞬間に暗闇の世界に私はいた。
その時がこの世を去った時なんだと悟ったが恐怖や未練など微塵にもない、そう、ムサシとタマリが私に寄り添って道案内をしてくれている。
どうやら三途の川とやらに近づいてきたようだ虹のような橋が架かっているのでずぶ濡れにならずに川を渡れそうだ。
三途の川の淵に来たら無数の動物たちがいて私に寄り添ってくる犬がいた。よく見ると子供の頃に可愛がっていた太郎だった、待っててくれていたのかと思うと嬉しくて頭を撫ぜてやると嬉しそうに尻尾を振り消えて行った。
ムサシとタマリを見た・・・そうか、ここでお前たちともお別れしないといけないようだ。
二人を抱きしめ別れを告げた時に確かに聞こえたのだ「おじいちゃん、また会おうね!」霧のように消えゆくムサシとタマリを見送り三途の川の先を見た。
もしかして、死んだ妻が迎えに来ているのかと・・・残念だが、誰もいなかった。

あとがき
私が死んだ時にこんな事があれば良いなと思います。
でも、見送った仔達とは絶対会えると信じてます。

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